訓練開始〜ソロフライトまで
実技試験に合格する為に、フライト訓練の内容を見ていこうと思います。私のログブックを見返して、実際のフライト訓練の順番通りに書いていこうと思います。それぞれ何時間くらい訓練したのかも見ていきましょう。私のフライト時間は最短というわけではなく、一つ一つの技能を結構なレベルでクリアするまで先に進まないみたいな事をやっていたので、平均よりは時間が多くかかっているという事で見てください。免許取った後も一人でどこにでも行ける自信を付けたかったのでやり込みました。
各訓練の前には、この操縦は何のためにやるのか?どのような航空力学が働いているのか、操縦の順番などのレッスンを受けます。
Straight-and-Level Flight / Turns / Climb/ Descents
水平飛行・旋回・一定速度での上昇・降下の超基本操縦ですね。これを初日と2日目で2時間30分やってから、次の訓練に入りました
Slow Flight
低速で飛行する方法を学びます(パワーとピッチのコントロール)訓練時間は4時間
Steep Turns
45度傾ける急旋回の操縦方法を学びます。高度を維持するのが難しかったです。計器よりも地平線を軸にしてコックピットからの景色を意識するほうが大事です。訓練時間は3時間
Power Off/ Power On stall
着陸体勢(PowerOFF)/離陸体勢(PowerON)時の失速を想定した訓練になります。失速すると高度が下がるので、それをすぐリカバリーして元の高度に戻すようにします。訓練は海上の訓練エリアで3,000Feetくらいまで上がってから実施します。訓練時間は3時間
Emergency Procedure
緊急時の手順になります。上空でプロペラが停止した事を想定し、緊急時チェックリストを元にして、エンジンの再スタートのシミューレーションをしたり、緊急時の無線の周波数や発信するコードなど口に出してMayday Mayday Mayday 、今●●にいて、エンジンが停止した、乗員は全部で2名、●●に緊急着陸します と英語で喋った後、隣の教官を乗客だと思って緊急時の案内をして、500Feetくらいまで実際に緊急着陸を想定して降りていく訓練です。
Ground Reference Maneuvers
Turns around a point:1点を軸に周回する操縦です。風が強ければ強いほど流されたりします。正円を描けるように頑張りましょう。風向きを見て、スタートのポイントを決めます。南西から風が吹いていたら、南西の方角からエントリーします
Traffic Patern
私が1番練習した項目です。トラフィックパターンです。海上の訓練エリアには出ず、無線はロングビーチタワーのままで、ひたすら離着陸の訓練を行います。目が回るんじゃないかくらいやります。着陸の操縦に神経使うから、トラフィックパターンの練習の1-2回目は疲労度が半端ないと思います。
私はこのトラフィックパターンの練習だけで、約25時間前後はやってます。ソロに出る前のトラフィックパターン訓練時の合計着陸回数が、109回でした。おかげでかなり離着陸には自信が持てるようになりました。
ここまでの訓練で、合計フライト時間は46.8で、合計着陸回数は126回。
次回が記念すべき着陸回数の127回目がソロフライトとなります。
ソロフライト
最初のソロフライト、いよいよ独りで離陸して着陸して、学校まで戻るというミッションです。
ソロフライト当日、2-3回教官と一緒に飛んで問題なさそうなら、学校の前まで戻って、教官に降りてもらい出発という感じで、結構いきなりだったりします(笑)
当時の事を思い出しても、久しぶりに緊張したなと思います。100人くらいの前でプレゼンとかでは特に緊張しないですが、この時ばかりは自分の命が関わってくるので、スーパードキドキでした(笑)私だけで飛んで大丈夫なのか!?何か起きても隣に教官はおりません。
この感じはソロフライトした人だけにしかわからない感じです。
ソロフライトは何するの?
トラフィックパターンで3回の離陸と着陸で、フルストップです。
タッチ&ゴーでもOKらしいのですが、学校側としてはフルストップを薦めています。
フルストップは着陸した後、1回滑走路から出て、GROUNDにコンタクトしてHOLD SHORTにTAXI。
タワーにコンタクトして離陸許可もらう感じですね。
2020年3月29日が私のFirst Solo Flight でした。今でも忘れられません! 出発前のコックピットの写真があったのでUPします(笑)
クロスカントリー準備編
ソロフライトが終わると、いよいよ楽しいクロスカントリーになります。遠くの空港に行ける航空旅行になるので、楽しいです! 今回はクロスカントリーに出るまでに訓練する内容を解説します
クロスカントリーってどこの空港に行くの?
自分の空港からの距離が150NM(Nautical Mile:海里)が条件となり、2つの空港に行って自分の空港に戻ってきます。
私の学校では、Redlands Airport(REI)とJaqueline Cochran Airport(TRM)の2つがちょうどよく条件を満たせるのでほぼ全員ここに行きます。地図で見てみましょう。うまい具合にスクリーンショット取れなかったので分けます。まずはRedlads Airport が下記の赤丸の箇所になります。ロングビーチから北東の方角ですね。ここに着陸して、少し休んで次の空港に向かいます。
次の空港が、Jaqueline Cochran Airport(TRM)の場所ですが、Redlads Airportから南東の方角に向かいます。サーマルという都市になります
サーマルでトイレ休憩するといいと思います(ロングビーチからだいたい1時間半ちょいかかります)私は外の休憩場所で弁当食べて休憩しました。ぶっつづけでトイレもいかずエンジン止めないでロングビーチ帰ってくる方も結構いらっしゃいました。
全体地図で見てみるとこの3ヶ所になります。
事前準備なので、もう少し詳しく訪問する空港情報を見ていきましょう。
Redlands Airport(REI)
空港情報で予め調べておくところは滑走路やトラフィックパターン、管制塔がない場合CTAF(共通無線)の周波数などですね。
Rgt Traffic というのは、Right Traffic の略で、ノーマルは左回りなんですが、26に着陸する場合は右回りになりますよという意味です(赤の矢印参照)。
CTAAFの周波数は123.05ですね。3クリックでWX(天気情報)が聞けますとありますね。無線をする時に押すボタンが操縦桿についているのですが、そのボタンを3回押すと録音されたWX情報が流れてきます。
大事な事を忘れてしまいましたが、TPAという文字が見えますでしょうか?TPAはTraffice Pattern Altitude で、トラフィックパターンの高度が記載されます。
TPA-See Remarks とあるので、AIRPORT REMARKSを見ます。そうすると、
TPA — 2503 (929) for fixed wing acft, とありますので、固定翼(飛行機)は2,503Feetというのがわかります。Redlandsの標高が1,574Feetなので、1,000Feet弱となりますね。
Jaqueline Cochran Airport(TRM)
サーマルの空港の情報を一緒に見てみましょう
まず、滑走路の図を見て、滑走路2本あるぞってのが見えますよね。
さて、どこの滑走路使えばいいのかは、まず予報で風の方角や強さを聞いて決めます。予報ですので離陸した後に変わる可能性もあります。その場合は、ASOSの118.325の周波数が書いてありますので、それを上空から聞いて、風向きチェックします。それでも最後に最優先されるのは、実際に空港で飛んでる飛行機はどこの滑走路使ってるの? です。これはCTAF123.0に合わせれば他機の無線が聞こえてきますので、それを聞いて滑走路を決めます。もちろん誰も飛んでない時は風向きの予報から自分で滑走路を決めて、左回りなのか右回りなのかのトラフィックパターンを把握して侵入していくというやりがいのある空港です。
無線でタワーの人と話したくないからノンタワー空港に行くのもあるのですが、慣れてくると管制塔があったほうが楽なんです。近づいてきたら、タワーさん南から向かってるSling881SCだけど、どこの滑走路に着陸すればいい?と言えば指示がきますので、それに従うだけだからです。
クロスカントリー準備の具体的な内容は?
航法で、迷わないように目的地に行く準備をします。机上で地図を見て、離陸→上昇し何フィートまで上がり巡航するのか、降下ポイントはどこで、無線をするタイミングはどこか、など着陸までのシミュレーションを念入りに行い、風の予測や、どの方角に進んでいくのか等を記入するNAVLOGというのを作成します。実はSlingはFlightAwareというアプリを使ってNAVLOGを作り、その電子データをSlingのコックピットに同期する事ができます。私は最終試験でNAVLOGを説明する時以外は、全部アプリでやってました。このせいで最終試験のNAVLOGでめちゃくちゃ突っ込まれて大変でしたが・・
皆様は手書きでしっかり書けるようにしておいてください
それに加えて、訓練機のSlingのグラスコックピットのVORやGPSの使い方を勉強します。操縦というよりはアプリの使い方や見方などを学ぶ感じです。ロングビーチの東にSEAL BEACHというVORステーションがあるので、海上に出て、実際にVORの電波を拾って、VORの計器だけを見てSeal Beachを目指す練習をします。私は3時間くらいこの訓練に費やしました。
この辺りを一通りできるようになったら、実際に教官と、Redlands → Jaqueline Cochran → Long Beach を実際に飛んで、視認して、どんな滑走路なのか、どういうルートを通っていくのかをナビをしてもらいがならやります。それが終わったら、隣に教官座るけど、乗ってないと思ってねで実際にちゃんと飛べるぞという事を見せて、ソロの許可をもらえる形です。
次回はリアルにソロで飛ぶ時の航路や実際の無線などリアルに案内しますので、楽しみにしておいてください。
クロスカントリーソロ/ Long Beach – Redlands – Thermal
いよいよ、一人で遠くの空港に行く訓練です。準備編は下記に纏めてあるので、まだみていない方は先に見てください。細かい高度とかは地図の勉強をすればわかってくるようになるので、ここでは正解だけ書いていきますね。
Take off at Long Beach Airport
さて、離陸しよう。
Long Beach Tower, Sling 881SC holding short 26L, Request left downwind departure eastbound.
ダウンウィンドから東方面に出発します。タワーへのリクエストもそのままです。ある程度高度が上がると、タワーからFrequency Changeが来ますので、ここで無線は一旦お休みなります。
Climb
3,500Feetまで高度をあげ、ClassBを抜けたら5,500feetまで上昇し、ParadiseというVORステーションに向かっていきます。ClassBのエアースペースについてはしっかり地図で見れるようにしておきましょう。ここでのClassBはロサンゼルス国際空港の為の空域なので侵入するとやばいですので、しっかり読めるようにしておきましょう。
Cruise
5,500Feetで巡航している間で、Paradise通過するくらいから、Redlands Airportの天候をチェックしたり、CTAFに合わせて他機が飛んでるかなど聞いたりします。
Descent
降下ポイントはSlingの場合は、次のポイントまで何マイルか、何分かコックピットに表示してくれるので、1分間に500Feetずつ下がって、5,500Feetから2,000Feet にするまでは、3,500Feet降下しないといけないので、7分かかるなという計算をして、上記図の鋭角の曲がり角のところまで7分とコックピット状に表示が出たくらいで徐々に降下をしていきました。
Redlands Airport traffic pattern and Landing
2,000Feet で曲がり角、空港の南10マイルくらいに来たら、いよいよ独り言発信開始です。
①Redlands Traffic, Sling 881SC , 10mile south , Inbound left crosswind rwy 26 Redlands,
②Redlands Traffic, Sling 881SC , over University , Inbound left crosswind rwy 26 Redlands.
→5マイル南に大学があるので、そこでまた発信します。
③あとは、Entering Cross wind, Downwind, base, Final のコールをして着陸します。
Take off at Redlands Airport
Taxi back hold short 26 かTaxi runup 26 で、そのまま離陸するか、ランアップエリアで水分補給するかなどしてください。次の空港のサーマルに向かいます
Redlands Traffic, Sling 881SC, taking rwy 26, Left Cross wind departure south-Eastbound.
Left Cross windから南東方向に出発しますという事をコールして離陸します。
Climb
Banning MUNIという空港がある場所が、Banningパスといって、山と山の間を通過するので、高度は7,500Feetまで上がります。
Cruise&Descent
Palm Springs Airportという空港が見えてくると思いますので、その周辺になってきたら天候を聞いたり、使っている滑走路や他機の状況を確認しましょう。
Banningあたりで聞きたいのですが、山があるからか無線が聞こえません。なので焦らずパームスプリングス周辺で聞ければいいと思います。
私がソロフライトの時は、300-360方向からの風で、RWY35を使っていたので、35へのアプローチを開始しました。
Jacqueline traffic, Sling 881SC, 10 miles Northwest, Inbound left 45 Rwy35 Jacqueline.
35のLeft DownWindへ45度で入りますコールですね。5マイルくらいでもう一度コールします。
Jaqueline Cochran Airport traffic pattern and landing
Jacqueline traffic, Sling 881SC, Entering Left downwind RWY 35 Jacqueline.
DownWindに入って、Baseでコール、Finalでコールして着陸ですね。DownWindの時点でサイテーションというジェット機が待っていて少々焦りましたが、マイペースにゆっくりと着陸しました(笑)
RWY35の写真がありました!
ここで一旦休憩しましょう! 私はここでランチしました。さて!ロングビーチ空港へ帰還です。
Thermal – Long Beach
休憩が終わったら、ロングビーチに帰還しましょう。教官にはこれから戻りますとLINEを入れて出発しました。
Take off at Jaqueline Cochran Airport
着陸はRWY35にしましたが、休憩場所からはRWY30が近かったのと、行く方面が北西だったので、そのままStraight Out Departureができると思い、Take OffはRWY30にしました。
気をつけるようにしたのは、RWY35は稼働中だったので、他機が着陸態勢に入っていないかどうか、無線でも聞き、視認でDownWindやBaseなどしっかりと確認してから、Goの前にこの無線です。
Thermal Traffic, Sling881SC taking rwy 30 , straigt out departure north west bound thermal traffic.
呼び出しですが、Jaqueline Cochran でもThermal(サーマルトラフィック)でもどちらでもOKです。まっすぐ滑走路を出て北西に向かいます っていうアナウンスですね。
離陸して5Mileくらいしたら、無線を終わりますみたいなアナウンスを自分でするのですが、Last Call というワードを使います。
Thermal Traffic Sling 881SC 5mile northwest at 高度, Departing north east bound , Last Call m Thermal.
みたいな感じで決まってはないですが、自分のいる場所とコールはもう最後だよーということが伝えられればOKです。
Climb&Cruise
空港を出て、6,500Feetまで上昇しそのまま巡航し、Banning Pass を目指します。地図はBanning Passからの航路の目安をUPします
Banning PassからLong Beach 隣のSeal Beach空港を目指します。
途中エンジ色の丸円を通過します。これはClassCのエアースペースになりますが55/SFCと書いてあるので、地上から5,500FeetがClassCの空域だよという意味です。我々が飛んでる高度は6,500Feetですので、通過する事が可能です。
Descent
Corona Airport が近づいてきた辺りから徐々に降下を開始していきます。
注意点は
・ClassBのエアースペース(100/60)があるので、必ず6,000Feet以下になってるようにしてください。
・航路の南側にJohnWayneAirport(ClassC)のエアースペースがあるので、4,400Feetに入らないようにしてください。私は怖かったので、少し北寄りのルートを取っていました。
・大きい赤円がありますが、ディズニーランドの周辺になり、3,000Feet以上を飛ぶようにしてください
Long Beach Airport landing
Seal Beach 上空になったら、海側に出て、訓練でいつも使っているQueensGateのポイント、ロングビーチタワーにリクエストしてください。ATCの情報を撮り忘れたりするので気をつけましょう。
往復のエンジンタイム(フライトタイム)ですが、Long Beach- Redlands- Thermal- Long Beach で約4時間弱になります。
Night Time/夜間クロスカントリー
夜間の訓練の必要条件は下記の2つです。
・10 takeoffs and 10 landings to a full stop (with each landing involving a flight in the traffic pattern) at an airport
→トラフィックパターンでの離陸と着陸を10回フルストップ。
・One cross-country flight of over 100 nautical miles total distance; and
→100Nautical Mile以上のクロスカントリーを1回
Night Time training(10 takeoffs and 10 landings)
私が夜間訓練をした時期が、2021年4月末で、日の入りが19:30くらいでした。実際に真っ暗になるのは20時くらいなので、その時間からタワーが閉まる22時ギリギリまでやった覚えがあります。
離陸して、夜景が綺麗だなーと思うのも束の間、滑走路のライトは暗い、小型機に付いているライトで滑走路に当てても大して明るくならないので、暗くて色々見づらいなーという印象でした。
訓練した人しかわからない感覚かもしれませんが、地面がよく見えないから昼間との感覚が違って難しかったです。
1日だけなので、しっかり昼寝でもして夜集中して終わらせてしまいましょう。 Nightのクロスカントリーは楽しいです!
Night Time Cross Country
クロスカントリーはCamarillo Airport(CMA)に行く訓練生が多いんだけど、教官と一緒に行くので、遊覧飛行の観光フライトといった感じに近いです。帰りはLAダウンタウン経由で帰ってくる事をお勧めします!これはもう楽しんでって感じです。LAXを通るルートがあるので、どんな感じで行って帰ってくるのか解説します
Long Beach Airport Take off & Climb
Long Beach をStraigt Out Departureで出発し、Alondra Parkくらいまでに4,500Feetまで上昇して、いよいよロサンゼルス国際空港上空を通過できるルールに従ってフライトを行います。
Cruise & LAX Special Flight Rule area
以下が、LAXスペシャルフライトルールという名称で、LAX国際空港の上空の通過が認められています。
- VFR Flightである事
- 航空機識別の為のSquawkを1201にして、エリアに入り、エリアを出るまで変えないでください
- サンタモニカVORのRadilal132で操縦する(VORの勉強すればわかります)
- 南東方向に航行する航空機は、3500Feetで通過すること。
- 北西方向に航行する航空機は、4500Feetで通過すること
- 表示対気速度は140ktを超えてはならない
- Landing Lightのを点灯するようにしてください
- 周波数を128.55に合わす
これくらいの高度で通過できますよ。離陸する飛行機や、着陸する飛行機が上空で見える光はとても見物なので楽しみにしておいてください。
共通の周波数に合わせているので、無線でのコールもしたほうがマナー的に良いですね。エリアにINした時・LAX空港上空・エリアからOUTする時の3回で良いと思います。こんな感じです。
・エリアIN
LA Special Flight rules, Sling 881SC over Imperial HWY 4,500 northwest bound, LA Special
・LAX上空
LA Special Flight rules, Sling 881SC over Midfield 4,500 northwest bound, LA Special
・エリアOUT
LA Special Flight rules, Sling 881SC over Ballona Creek 4,500 northwest bound, LA Special
→Ballona CreekはMarina Del Reyというヨットハーバーのすぐ南を流れる小さな川の名前です。実際はマリナデルレイが目印になるので、Over Marina Del Reyという方もいますね。
復路は高度が変わりますので、 4,500 northwest bound → 3,500 south east bound に変わりますね。
Long Beach に帰る際は、ぜひジェット機が離着陸しているRWY30を使ってください。戻ってくる時間は定期便はないのでじっくりアプローチする事ができます。
総まとめ+特殊な離着陸訓練
学科試験合格・ソロフライトの要件・NightTimeの要件・クロスカントリーの要件を満たしたら、あとは最終試験対策で、過去にやった操縦の復習と新たにちょっとだけ難しい離着陸の訓練をします。
実技試験では、だいたいやる実技科目の順番が決まっていたりするので、それらを想定した一通りのまとめの訓練をやっていきます。うまくできないなーと思ったら自分が率先して、もう1回やりますとか、どこが今一歩だったとかフィードバックをもらいながら精度を高めていく期間といっていいでしょう。私は最終チェック(総まとめ)に10時間くらい使い、最終的には自信満々で試験にのぞめるレベルになりました。
上記に加えて、以下3つの技能を新しく学びます。
Short Field Take off and Landing
滑走路が短いところ+滑走路の前に障害物があるという想定での離着陸訓練になります。ロングビーチ空港の26Lを短いと思って、いつもの30滑走路のところに障害物があると仮定して着陸します。
いつものなだらかなアプローチではなく、障害物を越えるまでは一定の高度を保って、障害物クリア(Obstacle Clear)したら一気にノーズダウンとパワーを絞って降下し、短くなってる滑走路のなるべく手前に着陸する方法です。私はこれ3-4時間くらい練習しました(苦笑)
Forward Slip
Forward Slipという技術を使うと、短距離で高度を下げる事ができます。口頭で説明するのが難しいので、実際にForward Slipをやっている動画があったので、共有いたします。
Soft field take off and Landing
滑走路がアスファルトではなく、芝生や、整備されていない滑走路での離着陸を想定した訓練になります。文字通りソフトに(優しく)タイヤを痛めないように接地したり、ノーズタイヤを上げて離陸したりします。
3 hours of instrument flight training
3時間の計器飛行のトレーニングをします。こんなようなメガネをかけて外が見えないようにして、計器だけを信じて飛ぶ訓練です。
なぜこのような訓練をやるかというと、最後のチェックライドで”Recovery from unusual flight attitudes” というのが試験科目に入っているからです。外が見えない状況で、目を閉じて、飛行機の操縦を教官が行います。教官はノーズをあげて上昇姿勢にしたり、下降の姿勢にしたりした状態で、ジェットコースターのような操縦をした後に、You Have Control と言います。あなたが操縦桿を握るんですが、目を閉じている状態で外も見えないし、ガンガン揺れていたので、平行感覚を完全に失います。計器を即座に見て、飛行機の姿勢がどうなっているのかを判断→水平飛行に戻すというような訓練をやるわけです。とはいえ、3時間も同じ練習をすれば出来るようになるので安心してください。
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