ログブック(Pilot Log Book)は必要?
私は最初ログブックというものは記録したい人だけが記録するものだとばかり思ってたので、訓練開始してからログブックを記入しはじめたのは何と1ヶ月後くらいでした(苦笑)。ログブックは必須って事を学校側からもっとアナウンスして欲しかったですね。
訓練の記録は毎日記録して教官のサインをもらうのがお勧めです。
パイロット訓練用のログブックとは?
Amazonで15ドル前後で購入できます。日付・訓練機・出発地・目的地・フライトタイム・着陸の回数(昼/夜)・訓練内容・教官のサインを記録し、フライトタイムが積算されていく記録簿みたいなものです。
どうやって記録してるの?
私が1番最初に記入したログブックの記入例を載せますね。1枚目がログブック開いて左側、2枚目が右側で横に長い1列になっています。
DATE:フライトの日付
AIRCRAFT MAKE AND MODEL:訓練機のメーカーとモデルですね。SlingLSA・C152・C172等
AIRCRAFT IDENTIFICATION NUMBER:機体番号です。N881SC、N802SC、N733WM
DEPARTURE & ARRIVAL:出発空港と到着空港。
AIRCRAFT CATEGORY and CLASS:飛行機の単発機・双発機・ヘリコプターなのか?
TYPE OF PILOTING TIME:同乗訓練はDUAL RECEIVED・ソロフライトはPILOTIN COMMAND です
CONDITIONS OF FLIIGHT:昼なのか夜なのか、クロスカントリー時間
NO LDG:昼と夜の着陸回数を記録します。離着陸訓練の時は、着陸回数10回とかなります。教官が数えてくれてるので確認するといいでしょう。
TOTAL DURATION OF FLIGHT:積算していきます。
時間の記入方法
13、12、16、14と数字がありますが、13分でも13時間でもありません、これは小数点が省略されていて、正しくは、1.3、1.2、1.6、1.4になります。6針法で記録するようなので、下一桁は6をかけると分になります。
1.3 = 1時間18分(6✖️3)
1.6= 1時間36分(6✖️6)
フライトタイムはエンジン始動からエンジンを切るまでになりますが、飛行機のメーターに表示されるのでそれを記録する形になります。
教官のサインをもらう
記入したら都度、担当教官からサインをもらうようにします。上記画像の黒で塗りつぶしているところに教官のサインと、CFIの教官番号・日付を記入してもらえればOKです。
REMARKS(訓練内容)は別紙参照
学校側が訓練した内容をアルファベットで記載できるようシールで作成してくれたので、これを使っていました。
A〜Hと記載しているのは、AからHまで全部やったよという内容です。基本は必ず行うので、徐々にA〜H + J(基本の操縦+スローフライト) みたいな記入方法になっていくと思います。
最終試験の時は、見出しを付けてわかりやすいようにしておく
最終実技試験では、試験官はまずこの人が試験を受ける必須条件を満たしているのかを確認する一つとして、ログブックを見ます。
ソロフライト10時間以上やってるか、夜間飛行の条件はクリアしているか、他の空港へクロスカントリーは実施しているか等、見てもらう部分には試験日当日、付箋をつけて教えてあげるといいので、なるべく正確に間違えないように記入するようにしましょう。間違えた場合は、修正ペンはやめて、二重線で訂正するほうがいいと思います。
記録するのサボると後々大変になるので、フライトしたら記録するという習慣を身につけましょう。
滑走路(RWY)に書いてある数字ってどういう意味なの?
私は勉強する前まで、この番号の意味はわかりませんでした。簡単なので、プチコラムとして解説しておきたいと思います。
滑走路の番号の意味
Rwyに書いてるあるこの番号、東西南北を360度で表したものです。滑走路の番号が見えてる方位になってます。わかりやすい図がありました(笑) ↓
北が360、南が180、東が090、西が270 になります。2桁の場合最初に0を足して3桁にします(下1桁が省略されます)つまり、36、18、09、27ですね。
ロングビーチ空港の26Lという滑走路は260度の方向(西へ向かっている)になりますね。ちなみに反対側の数字は−180度を引いた、08Rになってます。LeftとRightがあるのは並行した滑走路が2本あるからなんですね。図で見て見ましょう。
余談ですが、管制官との無線で08Rは、(Eight Right)と読むので、ゼロは省略されます。
デルタやサウスウェスト航空などの旅客機が離着陸に利用している滑走路が、Rwy30になります。300度の方向にのびてるという事ですね。
滑走路を見たい空港はここで調べよう
英語ですが、空港情報を見るにはこのサイトが情報量も多く抜群ですね。飛行機免許を取った後もお世話になるサイトなので、見方に慣れておくといいでしょう。
初めての空港で、パーキングやカフェまで行きたいけど不慣れで場所がわからない。そんな時は?
事前にAirport Diagramは準備して、ある程度の目的地までの導線は事前に調べておくのが第一なのですが、想定と違うRwyに着陸したり、どうしても疲れて集中力を欠いてしまう事もあると思います。
到着してGroundにコンタクトすると、だいたい一気に目的地までの無線をされるので、メモするのに手間取ったり、聞き取れなかったりするケースがよくあります。そんな時は、Progressive Taxi をリクエストすれば、Groundの方が丁寧に案内してくれます。
Request Progressive Taxi
このフレーズを使うといいと思います。
私の経験例でお話します。ソロフライトの2回目の時、26Lから離陸をして、海上の訓練エリアで訓練後、ATCに26Lへの侵入許可をもらおうとしたところ、26Lは混んでるから26Rに行けと言われたんですよね。このケースは実は教官と一回体験済みなので、空港の上空を1,500Feetで通過して、26RのRight DownwindにJoinしたのですが、着陸後、学校のあるWhite Buffaloまで帰るのはやった事ねーと思いドキドキしながら、Groundにコンタクトしてみました(教官といた時は、26Rで何周かした後26Lに戻って学校に戻った)
私:Long Beach Ground , Sling 881SC at Kilo2, Request Taxi White Buffalo.
Ground:Sling 881SC, Taxi Kilo, Cross rwy 30, Left turn Delta, Echo, Right turn Juliet 4 ……
初心者の頃にここまで一気に言われると大体耳が拒絶して聞こえなくなってくるか、メモる手が止まりますし、私はそうでした。やばっ、全然わからんかったと思ったので、
私:Sling 881SC, Help taxi to White Buffalo
と思わずHelpを使ったら(苦笑)Groundの方が私の飛行機をタワーから見てくれて、次は右曲がれ、そこのEchoを左で真っ直ぐ、Julietを右だみたいにめちゃくちゃ丁寧に案内してくれて無事に学校に戻れたという覚えがあります。
教官にあとから聞いたところ、そういう場合は、【Progresive Taxi】というのを使うとよいと教えてもらいました。
Sling 881SC Request Progressive taxi, Unfamiliar.
こんな感じで不慣れなんで、Progressive Taxiをリクエストしますというと、同じように一緒に無線でフォローしてくれるとの事でした。
Groundで迷いそうになったら、ぜひ使ってみてくださいね!
訓練中に大活躍した優良で有料のアプリ
航法(NavLog)の訓練の際には必須でした。訓練生はほとんどの人が購入し、iPadにダウンロードしていました。私の担当教官も使っていたくらいです。
セクショナルチャートがiPadの画面上で確認できるようになっています。
METARやTAFも暗号ではなく、解読して表示してくれますし、エアポートダイアグラムも表示してくれて、TAXIWAYとかすぐ画面で見れるようになります。操縦中は文字が小さいので、iPADだと文字を拡大してくれるので見やすいです。
料金は3プランあるのですが、1番安い120ドル(1年)で十分です
これくらいの英語は読めるようになっておくといいですね!
学科試験を98点で合格する為に使った問題集
FAAの自家用飛行機免許の取得には学科試験(コンピューターで受験)があります。
テキストはこれを使うのですが、このテキストには実際の試験をシミュレーションした模擬テストが5回分付いています。
これが本番だとすると、今から紹介するサイトは各チャプター毎の小テストに使い、自身が苦手とする問題をしっかりと確認するフェーズで使う感じです。
Free FAA Private Pilot Test
これが無料で試験問題を提供しているサイトです。腕試しをしたいカテゴリを下記から選択する事ができるので、勉強が終わったところからやるのもいいですし、私はWeatherとAerodynamicsが苦手だったので、模擬試験前に何回もやりました。
Enter the number of test quetions you want to take up to 60 とあるので、自分で問題数を選ぶ事ができるので、隙間時間に10問だけやるというようにしていました。
問題はこのように出てきて、マウスでチェックしていきます。
回答がすぐ出ますので、解説とともに確認していきました。
自分はこれを飽きるほどやり、試験の問題に慣れて98点を獲得する事ができました
学科試験は高得点をとっておくと、最終試験の試験官の印象がよいので頑張ってくださいね!
Sling LSAのチェックリストについて解説
チェックリストは運航前のPre Flight Check List と合わせて、外見(タイヤやオイル漏れなどないか)の確すべき項目・エンジンをかける前後のチェックリスト・RUNUP(エンジンを吹かす)のチェックリスト・離陸前・上昇中・巡航中・下降中・着陸前チェックリストなど細かくリストに分かれています。
リストなので順番に見てチェックをしていくのですが、何回もやると覚えてしまうのですが、覚えようと思わないほうがいいです。人間なので忘れたりするし、忘れたらエンジンかからなかったりするスイッチとかもあるので、あくまでもリスト通りにチェックを行う習慣を身につけましょう。
私も搭乗する前に見たビデオですが、訓練校が公開してくれているので、リンクを掲載します。
飛ぶ前には必ずやるプリフライトの様子を解説しています。
チェックリストの使い方ですが、エンジンをスタートする前から、切るまで丁寧に解説してくれています。
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